よく使われるガラスの種類と特徴・用途・機能を解説

ガラスの交換をしたいときには、この際他の種類のガラスに交換したいと思っている方もいるでしょう。

そんな時、どのようなガラスの種類があるのかが気になるところです。

強化ガラスや真空ガラス、防犯ガラスや断熱ガラスなどのさまざまな種類があってどれを選んだら良いかがわからないのはよくある悩みです。

この記事では一般的なガラスの種類を紹介します。

ガラスの機能も一覧にしたので、ぜひあなたのガラス選びにご活用ください。

一般的なガラスの種類

ガラスは構造や材質によって分類できます。

一般的なガラスについてどのような種類があるかを簡単に見ていきましょう。

フロートガラス

フロートガラスは最もよく使用されている透明で滑らかな表面を持つ一枚板ガラスです。

住宅の窓ガラスなどに利用されています。

型板ガラス

型板ガラスは型模様をガラス表面に付けた一枚板のガラスです。

光の透過率はフロートガラスとほとんど変わりませんが、光が乱反射されるのでガラスの向こう側がぼやけた感じに見えます。

浴室などの目隠しが欲しい場所で利用するのが一般的です。

すりガラス

すりガラスはガラスの表面を金剛砂などで細かな傷を付ける加工を施したガラスです。

目隠し効果が型板ガラスよりも高く、シルエットが見えるくらいになります。

浴室でも用いられますが、デザインとして取り入れることも多いガラスです。

フロストガラス（エッチングガラス）

フロストガラスはガラス表面にエッチング加工や、タペストリー加工を施したガラスです。

すりガラスに付けた傷を滑らかにしたガラスで、柔らかな印象になっています。

すりガラスよりもやや透明度が高く、インテリアデザインの目的で使用されることが多いのが特徴です。

網入りガラス

網入りガラスは、金属製のワイヤーをガラスの中に埋め込んだガラスです。

ガラスの飛散防止と防火の効果があるため、防火地域や準防火地域でよく利用されています。

強化ガラス

強化ガラスはフロートガラスを700℃程度に熱した後に急冷し、圧縮層を形成させて強度を上げたガラスです。

ガラスが割れたときに粒状に割れるので、鋭いガラス片ができないのが特徴です。

学校やショッピングセンターなどのドアガラスによく用いられています。

合わせガラス

合わせガラスは2枚以上の板ガラスに中間膜を挟んで圧着させたガラスです。

衝撃を受けてもガラス片が飛散しにくい性質があります。

挟み込む中間膜の性質によって機能性を付与できるため、紫外線カット率の高いガラス、防犯ガラス、防音ガラスなどに利用されています。

複層ガラス（ペアガラス）

複層ガラスは、2枚の板ガラスの間に中空層を設けて乾燥した空気を挟み込んだガラスです。

フロートガラスの2倍程度の断熱性能があるため、省エネ効果が高いガラスとして活用されています。

Low-E複層ガラス

Low-E複層ガラスは、Low-E金属膜でガラスの内側をコーティングした複層ガラスです。

Low-E金属膜の取り付け方によって遮熱性を付与したり、断熱性を向上させたりすることができます。

省エネ効果が複層ガラスよりもさらに高いのが特徴です。

真空ガラス

真空ガラスは、2枚の板ガラスの間に真空層を設けているガラスです。

真空は熱伝導率が極めて低く、音を通さないので、断熱性と防音性が高いガラスとして住宅やオフィスなどで利用されています。

機能ガラスの種類

ガラスの種類は機能によって分類することもできます。

ガラスを選ぶときには、どのような機能があると良いかを考えて選ぶと満足度が高くなります。

ガラスの開発が進められているため、機能ガラスの種類はだんだんと増えてきました。

近年利用されているガラスを機能で種類分けをすると以下のようになります。

• 防犯ガラス
• 防音ガラス
• 断熱ガラス
• 遮熱ガラス
• 光触媒ガラス
• 抗菌ガラス
• 遮光ガラス
• 高透過ガラス
• 低反射ガラス
• 無反射ガラス
• 耐熱ガラス
• 防火ガラス
• 熱線反射ガラス
• 熱線吸収ガラス

防犯性や防音性、断熱性や遮熱性といった機能があるガラスを選んで安全で快適な環境を整えたいという人が多くなっています。

また、メンテナンスの負担が少ない光触媒などによる抗菌性があるガラスも人気です。

クリアではっきりと見えるガラスにしたい人からは高透過ガラスがよく選ばれています。

ガラスの機能はこのように種類分けできますが、防音性と断熱性を兼ね備えた合わせガラスや真空ガラスもあります。

欲しい機能がすべて備わっているガラスを探してみましょう。

まとめ

ガラスには構造や材質、機能などの違いによってさまざまな種類があります。

どのガラスを選ぶかで迷ったときには、用途に合わせて希望する機能やデザインを持っているガラスを選ぶのが大切です。

新しい種類のガラスも次々に登場してきているので、どんな機能が必要かを考えて好みのガラスを探してみましょう。

ガラス交換業者はガラスの種類に詳しいので相談してみるのもおすすめです。

弊社では、各メーカーのガラスから希望に合うガラスを選定して提案していますので気軽にご相談ください。